Nature ハイライト

古人類学:ネアンデルタール人の生活はそれほど過酷ではなかった

Nature 563, 7733

ネアンデルタール人は一般に、突き槍などの近距離武器を用いる、危険な狩りの手法に頼っていたと考えられている。
ネアンデルタール人は一般に、突き槍などの近距離武器を用いる、危険な狩りの手法に頼っていたと考えられている。 | 拡大する

Credit: Gleiver Prieto & Katerina Harvati

世間一般の通念では、初期の現生人類がフライフィッシングや編物を行う繊細な生物であったのに対し、ネアンデルタール人は争いにおいて互いの頭を殴ったり、近距離武器でマンモスを狩ったり、「密着」としか形容できないような至近距離から獰猛な剣歯虎類と戦ったりして日常を過ごす、乱暴で粗野な存在だったと考えられてきた。ところが、K Harvatiたちは今回、ネアンデルタール人と後期旧石器時代の現生人類の頭蓋損傷をデータベース化することでこれを否定し、これら2つの集団間では頭蓋外傷の出現頻度にそれほど違いはないことを明らかにしている。

2018年11月29日号の Nature ハイライト

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