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古人類学:ネアンデルタール人と後期旧石器時代の現生人類の頭蓋外傷受傷率は同等だった

Nature 563, 7733 doi: 10.1038/s41586-018-0696-8

ネアンデルタール人は、危険な生活を送り、生存のための闘いを常に繰り広げていたとして描かれることが多い。この見方は主に、報告されている外傷の出現頻度の高さによるもので、これらの外傷は、暴力的な社会行動、移動性の高い狩猟採集型の生活様式、あるいは肉食性動物による攻撃など、さまざまな要因と関連付けられてきた。さらに、ネアンデルタール人について報告されている損傷の多くが頭蓋に認められるというパターンは、獲物となる大型哺乳類との激しい戦いを反映しており、狩りにおける近距離武器の使用の結果であると考えられている。こうした解釈は、ネアンデルタール人の生活様式、健康、狩猟能力に関する我々の理解を直接形作るものだが、概して事例に基づく記述的な証拠に立脚している。外傷性損傷に関する集団レベルの定量的な研究はほとんど行われていない。今回我々は、保存バイアスなどの状況データを考慮する集団レベルの手法と、網羅的な化石データベースを用いて、ネアンデルタール人の頭蓋外傷の受傷率は高いとする仮説の再評価を行った。その結果、ネアンデルタール人と後期旧石器時代前期の解剖学的現生人類とでは、頭蓋外傷の全体的な出現頻度が類似しており、両タクソンでは共に男性で外傷の出現頻度が高いことが明らかになった。これは、後の現生人類集団に見られるパターンと一致している。これらの類似性に加え、外傷の受傷率には種特異的で年齢に関連した変動が認められ、これは2つの集団間で、生涯において損傷が起こった時期に差があったか、外傷生存者の死亡リスクが異なっていたことを示唆している。我々の結果はまた、外傷受傷率の研究における保存バイアスの重要性を浮き彫りにしている。

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