Nature ハイライト
		
		
        
		
		がん:高感受性の皮膚がん
Nature 553, 7688
繊維形成性黒色腫(DM)は皮膚がんのまれなサブタイプで、その特徴は、高密度の間質と、治療標的となり得る変異の欠如だが、紫外線曝露に関連した変異荷重は高い。著者たちは、免疫チェックポイント阻害療法による治療を受けた1058人の黒色腫患者の後ろ向き病理再検討を行った。その結果、60例のDMが明らかになり、これらのうちの約70%がPD-1(programmed cell death 1)またはPD-L1(PD-1 ligand)の阻害に応答した。DMは、免疫療法への応答と関連した特異的パターンを持つ、CD8細胞の高度な浸潤とPD-L1の高発現を示す。この解析により、DMは免疫療法に対する奏功率が最も高い腫瘍の1つであり、この奏功率は変異荷重とは無関係だが、免疫細胞の浸潤と相関していることが示唆された。
2018年1月18日号の Nature ハイライト
- 微生物学:腸の流行性感染症の出現
- 天文学:星形成の「鍋」をかき混ぜる
- ナノスケール材料:複数の刺激に対して応答する材料
- 気候科学:長期的な地球温暖化の見積もりを絞り込む
- 地球化学:深海の酸素
- 植物科学:細胞表面の相互作用のネットワーク
- がん:高感受性の皮膚がん
- がん:REV-ERBで抑制される腫瘍
- 細胞生物学:ノンストップコドン
- 構造生物学:O抗原多糖輸送体の構造


