Nature ハイライト

Cover Story:特集:2017年を振り返る:今年の重要人物10人

Nature 552, 7685

2017年も終わりに近づき、今年も「Natureが選んだ10人」が発表された。いずれも、今年、科学界のトレンドや出来事、取り組みにおいて重要な役割を演じた人々で、ゲノムの一塩基編集法を開発した生物学者David Liu、世界各地の天文学者を取りまとめて中性子星合体の大規模な直接観測を可能にしたVirgoの天文学者Marica Branchesi、キメラ抗原受容体(CAR)を用いた遺伝子改変T細胞療法で白血病を克服した初の治験患者としてFDA会議で「生きた証拠」となった米国の12歳の少女Emily Whitehead、米国EPAの長官として就任直後から数々のクリエイティブな方法で効果的に科学を崩壊させているScott Pruitt、人工衛星と地上の間の量子通信を成功させた中国の物理学者Pan Jianwei、論文の不正を正そうと論文中の塩基配列を精査するオンラインツールを開発したオーストラリアのがん遺伝学者Jennifer Byrne、包括的核実験禁止条約機関の責任者として核の不拡散を訴え続けるLassina Zerbo、メキシコで発生した大地震の揺れの傾向をモデルで正確に予想していたメキシコの地質学者Víctor Cruz-Atienza、科学界のセクハラ問題で研究機関の責任を厳しく追及している英国の弁護士Ann Olivarius、中東一帯の情勢不安に負けず20年がかりで中東初のシンクロトロン施設SESAMEを稼働にまで導いた物理学者のKhaled Toukanである。科学技術の分野では、人工知能の重要性がどんどん増している。表紙の絵は、与えられたいくつかの点全てを一度ずつ通る際の最適経路を問う、巡回セールスマン問題を解くために設計された機械学習アルゴリズムを使って描いたものである。従って、この「10」という文字はたった一本の線で描かれている。

2017年12月21日号の Nature ハイライト

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