計算神経科学：小脳プルキンエ細胞の視覚への関与

プルキンエ細胞は、小脳の抑制性ニューロンで、身体運動機能の協調に中心的な役割を持つ。プルキンエ細胞はサッケード（衝動性眼球運動）も符号化していると長く考えられてきたが、どのようにそれを実現しているかは分かっていなかった。D Herzfeldたちは今回、プルキンエ細胞の記録から、連続発火するプルキンエ細胞と休止するプルキンエ細胞の単純スパイク応答の、それぞれ単独の応答からではなく、その合算からサッケードの速さをリアルタイムに予測できることを示した。また、プルキンエ細胞をその複雑スパイクのフィールドに従って整理すると、その集団応答が、サッケードの速さと方向の両方を、ゲイン・フィールドを介して符号化していた。

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