Nature ハイライト

構造生物学:フルクトース輸送体GLUT5の構造

Nature 526, 7573

SLC2ファミリーのグルコース輸送体(GLUT)は、グルコースをはじめとする単糖類が生体膜を通過するのを促進する。GLUT5はフルクトースに特異的で、2型糖尿病や肥満といった疾患に関連があり、ある種の腫瘍細胞ではこれが過剰に発現されている。今回、野村紀通(京都大学)たちは、ラット由来GLUT5の細胞の外側に向いた開状態のコンホメーションと、ウシ由来GLUT5の内向きで開状態のコンホメーションについてX線結晶構造を解明した。これらの構造と、大腸菌(Escherichia coli)由来で近縁のプロトン共役型糖輸送体XylEの以前に報告された構造との比較から、GLUT5による輸送は「ロッカースイッチ」型の輸送機構と「ゲートで開閉する小孔」型の機構の両方によって制御されていると考えられる。

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