Nature ハイライト

量子情報:シリコンCNOT論理ゲート

Nature 526, 7573

さまざまな種類の量子ビットが実現されているが、今日のトランジスターやマイクロチップに使われるCMOS(相補型金属酸化物半導体)技術を用いて容易に集積できるシリコン系量子ビットが強く待ち望まれており、その開発に重点が置かれている。高忠実度のシリコン量子ビットは実証されているが、こうした量子ビットによる量子論理演算はこれまで行なわれていない。今回M Veldhorstたちは、同位体濃縮シリコン中のスピンを利用した高忠実度の2量子ビット制御NOT(CNOT)論理ゲートを報告している。このデバイスは、量子計算を行うスケーラブルな固体プラットフォームへの一歩となる。

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