Nature ハイライト

宇宙:鉄を含まない星

Nature 506, 7489

現在も続けられているスカイマッパー南天サーベイ(SkyMapper Southern Sky Survey)で注目すべき星が発見されたことが報告されている。SMSS 0313–6708と呼ばれるこの星の可視光スペクトルは、観測可能な量の鉄が存在しないことを示していて、この星の鉄の量は、鉄の最も欠乏した既知の星の30分の1以下であると推定される。著者たちは、この星の化学的性質には太陽の60倍の初期質量を持つ単一の超新星が爆発した痕跡が残されていると結論している。これまでに発見された金属(ヘリウムよりも重いあらゆる元素を指す)量の少ない4つの星との比較から、低エネルギー超新星が初期宇宙で一般的であった可能性があり、そうした超新星では、軽い元素が濃縮され、鉄はわずかであったと考えられる。こうした鉄の少ない星からは、宇宙の再電離や初期銀河の化学進化などの過程が垣間見えるかもしれない。

2014年2月27日号の Nature ハイライト

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