Nature ハイライト

遺伝:線形動物が菌叢を避ける仕組み

Nature 480, 7378

多くの無脊椎動物と同様、線形動物は、自然免疫反応の厳密性を神経系の可塑性で補うことにより、自己にとって有害な細菌の回避を学習している。D Kimたちは、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)の菌叢に遭遇した天然の線虫(Caenorhabditis elegans)の集団間でこの行動がどのように異なるかを調べ、ある遺伝子がその過程に関与していることを新たに発見した。その遺伝子hecw-1は、E3リガーゼの1つをコードしており、Npr-1神経ペプチドシグナル伝達経路と相互作用する。この種の全ゲノム的技術を用いることによって、自然集団の行動遺伝学の研究がより行いやすくなり、従来の実験室的研究では発見されなかった遺伝子やニューロンが明らかにされている。

2011年12月22日号の Nature ハイライト

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