Nature ハイライト
生化学: AcrB薬剤トランスポーターの2つの部位
Nature 480, 7378
細菌の多剤排出トランスポーターであるAcrBの、いろいろな抗生物質と結合した状態での結晶構造が決定された。リファンピシンとエリスロマイシンは、これまで見つかっていなかった結合ポケットに結合していた。これらの高分子量薬剤は、まず近位結合ポケットに結合し、それから一連のコンホメーション変化の後に遠位ポケットに結合する。ドキソルビシンやミノサイクリンのような低分子量薬剤は、遠位結合ポケットに直接結合する。