Nature ハイライト

医学: 組織損傷を感知する

Nature 480, 7375

市販の傷消毒薬に含まれていることが多い過酸化水素(H2O2)は、損傷を受けた組織で産生され、創傷治癒を促す免疫細胞である好中球を誘引することが知られている。だが、免疫細胞が傷から分泌されたH2O2を感知する仕組みはわかっていなかった。今回、SrcファミリーキナーゼのLynが初期の好中球動員を媒介する酸化還元センサーであることが突き止められた。H2O2に暴露されると単一システイン残基の直接的な酸化が起こるが、これがLynには不可欠であり、Lynの阻害は好中球の創傷部位への動員を低下させる。

2011年12月1日号の Nature ハイライト

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