Nature ハイライト

免疫:がんに対する老化監視

Nature 479, 7374

がん遺伝子が誘発する老化は、内在性の腫瘍抑制機構として機能することが知られている。L Zenderたちは、前がん性の老化肝細胞は腫瘍抗原が引き起こす免疫応答を介して除去されることを明らかにし、「老化監視」という概念を提唱している。この老化監視はCD4+ T細胞を必要とし、マウスモデルでの肝がん発生を抑制する。またZenderたちは、免疫機能が抑制されている患者の肝臓には老化肝細胞が蓄積するという証拠を示し、老化監視がヒトでも機能している可能性を明らかにした。前がん性老化細胞に対する抗原特異的免疫監視をうまく利用できれば、がんの予防や治療に役立つ戦略になる可能性がある。この種の抗原特異的免疫応答は、ワクチン製造にも関係するかもしれない。

2011年11月24日号の Nature ハイライト

目次へ戻る

プライバシーマーク制度