Nature ハイライト

神経:オオコウモリが空間に格子を並べる仕組み

Nature 479, 7371

動物は、脳内のグリッド細胞、場所細胞、および頭部方向細胞の協調的な活動を通じて、空間の神経表現を保っている。グリッド細胞は、周囲の空間に仮想的に描かれる規則正しい六角格子(グリッド)の交点を動物が通過するときに発火する。グリッド細胞がこうした格子構造を作り出す仕組みについてはまだ議論が続いているが、最近の研究では、振動干渉によって時間的振動が空間格子に変換されるとするモデルが有力視されている。しかし、今回Yartsevたちは、エジプトルーセットオオコウモリというモデル動物でグリッド細胞の正常なネットワークの特性を調べて、この振動干渉モデルを否定した。この動物では、振動干渉モデルで格子構造を作るために必要な振動が生来的にない。この研究では、げっ歯類以外の動物でグリッド細胞の特性を直接解析しただけでなく、グリッド細胞形成に関するある有力な計算モデルに対しても反論している。

2011年11月3日号の Nature ハイライト

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