Nature ハイライト

細胞: Piwiタンパク質によるトランスポゾンの抑制

Nature 480, 7376

Piwiタンパク質はそれらと相互作用するpiRNA(Piwi-interacting RNA)とともに、動物の生殖系列におけるエピジェネティックなトランスポゾンの抑制に関与している。Piwiタンパク質はエンドヌクレアーゼであると予測されているが、この活性の重要性はin vivoでは実証されていなかった。今回、D O'CarrollたちとR Pillaiたちの研究チームはそれぞれ、マウスの3つのPiwiホモログであるMili、MiwiおよびMiwi2について、ヌクレアーゼ活性に重要であると考えられる残基に変異を導入したマウスモデルを作製した。これらの変異マウスでは、表現型に違いが見られた。MiliMiwi変異体ではpiRNAの産生、トランスポゾンの抑制、および妊性に異常が見られたが、Miwi2変異体ではpiRNAレベルは正常で、piRNAが増幅しているようであり、トランスポゾンの抑制が起こっていた。今回の2つの研究で、マウスでpiRNAの生合成に関与するこれら3種類の酵素の差異が明らかになった。

2011年12月8日号の Nature ハイライト

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