Nature ハイライト

免疫学:細胞の生死の運命を決める可変抵抗器としてのDDX3X

Nature 573, 7775

細胞のストレス応答は、細胞の生死を調節する上で重要な役割を担っている。T Kannegantiたちは今回、RNAヘリカーゼであるDDX3Xがストレス顆粒の形成に重要であり、また、それはNLRP3インフラマソームの形成やピロトーシスによる細胞死への運命拘束にも必要であることを明らかにしている。ストレス条件下において、DDX3Xはストレス顆粒によって隔離され、それによってインフラマソームの活性化や細胞死が制限される。このようにDDX3Xは、細胞のストレス条件下で生死の運命決定に対する可変抵抗器として働いている。

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