Research Abstract


Non-Engineered Nanoparticles of C60

2013年6月28日 Scientific Reports 3 : 2094 doi: 10.1038/srep02094

我々は、C60の固体粉末を指先ですりつぶすことによってナノ粒子(直径20 nm未満の粒子も含まれる)が生成することを発見した。微粉化によるナノ粒子製造が通常は大変困難であることを考えると、このような簡単な方法によるナノ粒子の生成は前代未聞であり、注目に値する。我々はまた、意図的な操作を全く行わなくても、バルク固体から気付かないうちにC60ナノ粒子が生成し得ることを見いだした。今回の発見は、思いもよらなかった経路で人がC60ナノ粒子にさらされる可能性が存在することを意味している。従って、ナノ粒子の生成機構を解明することが、環境影響評価に向けて極めて重要である。

出口 茂1, 向井 貞篤1, 2, 3, 阪口 秀4 & 野々村 美宗5

  1. 海洋研究開発機構 海洋・極限環境生物圏領域 ソフトマター応用生命研究チーム
  2. JST 戦略創造研究推進事業(ERATO) 秋吉バイオナノトランスポーター プロジェクト
  3. 京都大学大学院 工学研究科 高分子化学専攻
  4. 海洋研究開発機構 アプリケーションラボ 深海応用理工学プログラム
  5. 山形大学大学院 理工学研究科 バイオ化学工学専攻
We discovered that rubbing bulk solids of C60 between fingertips generates nanoparticles including the ones smaller than 20 nm. Considering the difficulties usually associated with nanoparticle production by pulverisation, formation of nanoparticles by such a mundane method is unprecedented and noteworthy. We also found that nanoparticles of C60 could be generated from bulk solids incidentally without deliberate engineering of any sort. Our findings imply that there exist highly unusual human exposure routes to nanoparticles of C60, and elucidating formation mechanisms of nanoparticles is crucial in assessing their environmental impacts.