Research press release

ヒトの音感は大脳皮質より前で形成される

Nature Physics

Human pitch is pre-cortical

音のピッチを我々が知覚する仕組みは、これまで考えられていたように脳が聴覚情報を処理するのではなく、物理現象によるものである可能性があるとの報告が、今週のオンライン版に掲載される。そうした知見を用いて、ピッチ感覚について詳細な予測ができ、その結果は、数十年前の心理音響実験から得られこれまで説明されていなかったデータによって裏付けられている。

Florian GomezとRuedi Stoopは、我々がピッチを知覚する方法を決める主な要因は、我々の蝸牛が粘性流体で満たされているという事実にあることを明らかにした。彼らは、粘性流体の存在下での結合音、つまり2つの音が同時になったときに知覚される付加的な音が、ヒトの聴覚におけるピッチ感覚に関与していることを示唆する数理モデルを作った。

How we perceive acoustic pitch could be due to a physical phenomenon rather than, as was previously thought, how our brains process auditory information, reports a study published online this week in Nature Physics. These findings can be used to make detailed predictions about pitch sensation, which are corroborated by previously unexplained data from decades-old psychoacoustic experiments.

Florian Gomez and Ruedi Stoop reveal that a key factor determining the way we perceive pitch lies with the fact that our cochlea is filled with viscous fluid. The authors created a mathematical model that suggests that combination tones - additional tones perceived when two tones are played simultaneously - in the presence of this fluid are responsible for pitch perception in human hearing.

doi: 10.1038/nphys2975

「注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したプレスリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。

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