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HIVが潜む「スリーパーセル」

Nature Medicine 24, 5 doi: 10.1038/s41591-018-0039-1

抗レトロウイルス療法によってエイズに関連した死亡者の数は急減した。しかし、このような薬剤はHIVの複製を減速させて体内のウイルス量を減らすことはできても、HIVを体内から完全に排除することはできない。血液中でウイルスが検出されない程度にまでウイルス負荷が低下しても、患者が薬の服用を止めると細胞への感染が再開し、HIVの複製が始まる。HIV感染症の治癒を妨げて、ウイルスのヒト体内での潜伏を可能にしている「リザーバー」はリンパ節に存在するT細胞集団だが、この細胞中のHIVが本当に休眠状態にあるのかどうかについてはまだ議論が続いており、これはHIV感染治療の将来に関わる大きな問題となっている。

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