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がん:急性骨髄性白血病に見られるエピジェネティックな不均一性と遺伝的な不均一性のそれぞれ独自の進化と動態

Nature Medicine 22, 7 doi: 10.1038/nm.4125

遺伝的不均一性はほとんどの腫瘍で臨床転帰や進行に関わっているが、エピジェネティックな対立遺伝子の多様性の影響について知られていることはわずかで、急性骨髄性白血病(AML)でのデータはほとんど存在しない。本論文では、AML患者から経時的に得た試料のエピジェネティックな不均一性について、4つのCpGがある特定のゲノム座位(エピアレル)内のシトシンメチル化、体細胞変異、トランスクリプトームを評価することにより調べた。エピアレル荷重は転帰の悪さと結びついていて、疾患が進行する間に大きく変動することが分かった。エピジェネティックな、また遺伝的な対立遺伝子荷重やパターン形成は疾患進行の際に生じるさまざまなパターンや動態に従っていた。診断時にエピアレル荷重が高く、体細胞変異荷重が低かったAMLサブセット、診断時に体細胞変異荷重が大きく、エピアレル荷重が低かったサブセット、それにこれらが混じったプロファイルを持つサブセットが観察され、これらは腫瘍不均一性の異なる様式を示すと考えられる。腫瘍が進行する間のプロモーター関連エピアレルの変動に関連する遺伝子では、単一細胞レベルの転写変動や発現の差異が大きくなっていて、遺伝子調節に対する機能的影響が考えられる。従って、遺伝的不均一性とエピジェネティックな不均一性は、それぞれ異なる動態を持って生じて、腫瘍の生物学的、また臨床的特徴に影響している可能性が考えられる。

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