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肺幹細胞:大騒ぎのその先は

Nature Medicine 17, 7 doi: 10.1038/nm0711-788

ヒトの肺には、肺の特異的構造を生み出すことができる前駆細胞群が含まれる局所的なプールがあることがわかっている。だが、内胚葉系列と中胚葉系列の両方を作り出せる分化多能性をもつ幹細胞はこれまで報告されておらず、ここには存在しないと考えられていた。しかしJ Kajsturaたちは、この以前からの説を覆すような証拠を提出している。彼らがヒト肺内で見つけた、幹細胞の可能性のある細胞群は、in vitroで自己複製し、クローン化が可能で、分化多能性をもち、肺損傷のマウスモデルに注入すると細気管支や肺胞、平滑筋、肺血管などのさまざまな肺構成要素を作り出すことができた。この知見が、肺の発生の解明にどう関係してくるのか、また肺疾患の再生医療にどんな意味をもつのか、3人の専門家に尋ねた。

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