News & Views

グルタミン酸が免疫賦活剤の仲間入り

Nature Medicine 16, 8 doi: 10.1038/nm0810-856

グルタミン酸は神経伝達物質として働くが、神経毒でもある。自己免疫性神経疾患である多発性硬化症の特徴の1つは、グルタミン酸の増加がみられることで、これは病因にかかわっている可能性がある。多発性硬化症のマウスモデルで、グルタミン酸受容体が自己免疫の発生を妨げて神経炎症を防止することが明らかになった。グルタミン酸は防御的にも働いている可能性があり、その受容体は治療標的となるかもしれないことを、この知見は示唆している。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度