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免疫:脱アセチル化酵素の阻害は調節性T細胞の生成および機能を促進する

Nature Medicine 13, 11 doi: 10.1038/nm1652

ヒストン/タンパク質脱アセチル化酵素(HDAC)は、クロマチン再編成や遺伝子発現に加えて、50種類以上の転写因子や非ヒストンタンパク質の機能を調節している。我々は、HDAC阻害剤(HDACi)をin vivo投与すると、Foxp3遺伝子の発現だけでなく、調節性T細胞(Treg)の生成およびその抑制機能が高まることを見出した。Treg 細胞は複数のHDACを発現するが、Foxp3依存性抑制の調節にはHDAC9が特に重要である。Tregが最適に機能するには、Foxp3のフォークヘッドドメイン中の複数のリシン残基のアセチル化が必要であり、Foxp3のアセチル化は、Il2プロモーターへのFoxp3の結合を促進して内因性のIL-2産生を抑制した。HDACiのin vivo投与は、Tregによる恒常性維持増殖抑制を促進し、Treg依存性の作用によって炎症性腸疾患を抑制し、また低用量のラパマイシンの短期併用により、心臓および膵島の同種移植片のTreg依存的な長期的生着と、ドナー特異的な同種移植片に対する寛容が誘導された。これらの結果は、HDACiの使用により、Foxp3+Treg細胞の数および抑制機能の両方を薬剤によって治療に有利な方向に促進可能であることを示している。

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