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大腸がん:東アジア人の大規模遺伝研究で大腸がんリスクに関連する6個の新しい座位を検出

Nature Genetics 46, 6 doi: 10.1038/ng.2985

既知の遺伝的座位は大腸がん(CRC)の家族性相対的リスクのごく小部分を説明するに過ぎない。我々は東アジア人で14,963人の症例と31,945人の対照群を用いて、CRCのゲノムワイド関連研究を行い、CRCのリスクに関連する6個の新規座位を10q22.3、10q25.2、11q12.2、12p13.31、17q13.3、19q13.2に検出した(P=3.42×10−8から9.22×10−21)。これらのうち2つは、大腸がんの腫瘍形成における役割が確立している遺伝子(TCF7L2およびTGFB1)に位置していた。これ以外の4つは、転写制御(ZMIZ1)、ゲノム維持(FEN1)、脂肪酸代謝(FADS1およびFADS2)、がん細胞運動と転移(CD9)、細胞増殖と分化(NXN)などに関与する遺伝子中あるいはその近傍に位置していた。また、CRCリスクに関連し、ゲノムワイドの有意性をほぼ持つ3つの別の座位、8q24.11、10q21.1、10q24.2についても示唆レベルの証拠を得た。さらに既に報告されている22個のCRC関連座位についても確認できた。我々の研究はCRCの遺伝的基盤について新たな示唆を与え、新しい生物学的過程の関与の可能性を示すものである。

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