2008年6月号Volume 5 Number 6

Editorial

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News

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News Features

人工多能性幹細胞は胚性幹細胞と瓜二つであるが、作製が容易で倫理上の大きな問題もない。この急激に進展している分野に関して「真」と「偽」を、David Cyranoskiが切り分ける。

現在、安定した食糧供給が期待できなくなっている地域では、今後、不安定な気候が、土壌、植物、人々に対してさらなるストレスをかけることが予想されている。Quirin Schiermeierが、乾燥していく世界の水戦略について報告する。

北極圏の永久凍土の中に「世界滅亡の日に備える地下貯蔵庫」が作られた。この施設は、世界各地にある種子バンクのバックアップとしての役目を果たすものだ。しかし、食用の植物や動物の多様性を守っていくためには、これだけでは十分ではない。Michael Hopkin記者が報告する。

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Japanese Author

今回、北海道大学大学院の見延庄士郎教授らのグループは、衛星から得られた詳細な観測データと大気大循環シミュレーションを使って、メキシコ湾流が長期にわたる大気圧や風の収束・発散、降水量、さらには対流圏の上層にまで影響を及ぼしていることを世界で初めて発見した。詳細はNature 3月13日号で発表され、その3D画像が表紙を飾った。見延教授に研究の成果や意義などについて聞いた。

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News & Views

血球の形成過程は複雑である。ここ数年間、多数の研究者によって盛んに研究が行われてきたが、最新の研究によれば、教科書にも載っている従来の過程に書き直しが必要になりそうだ。

太陽系外惑星の研究は、どんどん洗練されてきている。このほど、ある太陽系外惑星の大気中に炭素を含有する分子が存在することが確認された。

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High School Scientist

渦を巻く風といえば、台風、竜巻、ビル風など。いずれも、交通網に支障をきたす、建物などの構造物を破壊する、時に人の命をも奪うといったやっかいな風だ。こうした風はどのようにして発生し、どのような動きをみせるのか?高崎高校の込山和毅さんたちは、独自に開発した風洞装置を用いることで人工的なつむじ風を作り出し、その流れを可視化することに成功した。

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News

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Snapshot

9000年以上も休眠状態にあったチリ南部のチャイテン火山が噴火して、上空約30kmまで火山灰を噴き上げている。噴煙は数百kmにわたって広がっており、隣国アルゼンチンを横切って、大西洋にまで達している。

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英語でNature

携帯電話やデジタルカメラなどのメモリカード、あるいはUSBメモリなどにみられるように、フラッシュメモリは、私たちに身近な記憶デバイスとして普及しています。今回は、「バッキーボール」を使って、このフラッシュメモリの性能をさらに高められる可能性があることを伝えた記事を取り上げます。 右ページの用語解説を頼りに、読み進めてみましょう。

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