2005年6月号Volume 2 Number 6

Editorial

研究者から転じた起業家のおかげで、顧みられることのなかった希少疾病のための新薬研究開発事業が息を吹き返している。研究者、経営者や資金提供者は、このような事業に専門知識を提供し、あるいは独自に起業すべきである。

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News Features

ロボットが研究室を抜け出て野生動物の世界に入り込もうとしている。動物行動を動物型ロボットを使って調べる研究が盛んになってきたのだ。生物の振る舞いを決めているのは何なのか。この問題の解明に、動物ロボットがどのように役立っているかをJonathan Knightが取材した。

インテリジェントデザイン運動は、規模は小さいが、米国の大学生の間で力を増してきている。この運動については、科学と信仰のギャップを埋める動きととらえる人々がいる反面、ほとんどの人々は積極的な興味を示さない。Geoff Brumfielが、運動の指導者にインタビューした。

心不全を起こした心臓を再起動させる電子装置の植込み手術は増加の一途をたどっている。しかし、リスクと利益は適切に評価されているのだろうか。Duncan Graham-Roweが報告する。

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News & Views

軟γ線リピーターの巨大なフレアは壮大な光景だがめったにみられない出来事で、我々の銀河系ではまだたった3回しか観察されていない。もっと遠く離れたところで起こっているものを見逃しているのではないかということも疑われている。

細胞は、発癌性の刺激により引き起こされる制御されない分裂を感知して停止させることができるのだろうか。異常な分裂はDNA損傷に対する細胞応答を引き起こすことがあるという証拠が得られたのを考えれば、どうやらこれは可能らしい。

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muse@nature.com

半導体チップの集積密度が上がるスピードについて予言した、有名な「ムーア(Moore)の法則」は今年で満40歳の誕生日を迎えたが、まだ破たんしていない。しかし、いつまでも有効なわけではないと、ネイチャー編集顧問のPhilip Ballは述べている。

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News

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