Nature ダイジェスト

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CRISPRの謎

世界はバイオテクノロジーに革命をもたらす遺伝子編集ツール「CRISPR」に群がっているが、それがどのように働き、何に由来するのかという基礎的な問題は、今なお大きな謎となっている。

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TESSA QUAX/DAVID PRANGISHVILI/GERARD PEHAU-ARNAUDET/JEAN-MARC PANAUD

Nature ダイジェスト Vol. 14 No. 3 | doi : 10.1038/ndigest.2017.170318

原文:Nature (2017-01-19) | doi: 10.1038/541280a | Five big mysteries about CRISPR’s origins

Heidi Ledford

Francisco Mojicaは、CRISPRを目にした最初の人物ではないが、CRISPRにほれ込んだのはおそらく彼が最初だろう。Mojicaは、1992年のその日のことを覚えている。後にバイオテクノロジーの革命をもたらす微生物の免疫機構を初めて垣間見た日のことだ。Mojicaは、好塩性微生物ハロフェラックス・メディテラネイ(Haloferax mediterranei)のゲノム塩基配列データを見返していた。すると、おのおのが長さ30塩基の見慣れないDNA配列14個に気付いた。その配列は前後にほぼ同一で、約35塩基ごとに繰り返されていた。それから間もなく、同様のクラスターをさらに目にしたMojicaはすっかり夢中になった。そして彼は、この繰り返し(リピート)配列をアリカンテ大学(スペイン)での研究のテーマとした。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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