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2017年11月号

News: 乱流の謎が明らかに

乱流の物理学は、未解決の難題として知られる。このほど、流体の中に生じる大小の渦がエネルギーを受け渡して散逸させる過程がシミュレーションによって再現された。

News Feature: 反物質研究の最前線

脚光を浴びるCERNの大型ハドロン衝突型加速器(LHC)の陰で、新しい物理学を模索する複数の実験チームがしのぎを削っている。

2017年10月号

News Feature: トポロジカル物質の未来

ごくありふれた物質の中に、奇妙なトポロジー効果が隠れているかもしれない。こうした効果を見つけることで、新粒子の発見や超高速トランジスターの実現、ひいては量子コンピューティングの開発に弾みをつける可能性がある。

News & Views: 魚が流れを感じて危害を避ける仕組み

魚は、体の側面にある毛状のセンサーで水の運動を感知していると考えられている。魚がセンサーの情報からどのようにして水の流れの状況を把握し、流れに対する応答を決めているのかが、実験と計算機シミュレーションで明らかになった。

2017年7月号

News & Views: 蚊が飛べる理由を解明

蚊はその細長い羽を、同程度の大きさの昆虫の4倍の振動数で羽ばたいている一方で、羽ばたきの振幅はごく小さい。蚊の飛行の高速度撮影とコンピューター計算による分析から、蚊は、他の動物の飛行でこれまで見つかっていなかった独自の空気力学メカニズムで飛んでいることが分かった。

2017年6月号

News & Views: 「時間結晶」を初めて実現

結晶は空間の中で同じ構造が繰り返される物質状態であり、それが自発的に生成する。一方、物理量が時間とともに周期的に振動し続ける自発的な物質状態を「時間結晶」という。時間結晶は仮説上の存在だったが、今回、2つの研究グループがある種の時間結晶を初めて作り出したと報告した。

2017年2月号

News: 反水素原子の分光測定に成功

物理学者の離れ業により、反物質原子による光の吸収が初めて測定され、基礎物理学の前提となっている理論が検証された。

2016年12月号

News: 2次元エキゾチック材料の理論にノーベル物理学賞

トポロジーの概念で奇妙な現象を説明した3人の理論家に贈られる。

2016年11月号

News: 人工ブラックホールで「ホーキング放射」を確認

実験室で作り出された「音のブラックホール」で、ホーキング放射に極めて近い現象が観察された。

News: 次のLHCを建設するのは誰?

ヒッグス粒子を発見した大型ハドロン衝突型加速器(LHC)の後継になる次世代の巨大加速器を、誰がどこに建設するのか。明確な見通しは立っていない。

News: 宇宙の謎を解くカギ、ニュートリノ

ニュートリノと、その反粒子である反ニュートリノが異なるふるまいをすることが確認されれば、現在の宇宙に反物質がほとんど存在していない理由を説明できるかもしれない。

2016年9月号

News: arXivがリニューアルを計画

arXivは近くリニューアルを計画しているが、利用者へのアンケート調査の結果、利用者たちは現状に満足しており、大幅な変更には警戒感を持っていることが明らかになった。

2016年8月号

News: 自然界の5番目の力を発見?

ハンガリーの研究所で原子核の放射性崩壊の異常が観測され、理論物理学者らは5番目の新たな力の存在を示している可能性があると分析した。

2016年4月号

News: ホーキング博士の新論文に割れる物理学界

ブラックホールに「エネルギーがゼロに近いソフトな粒子」があるなら「ブラックホール情報パラドックス」という難問が解決され得るとする論文がarXivに投稿され、論争が起きている。

2016年3月号

News: 周期表に4つの新元素が加わる!

原子番号113の命名権は>日本の研究機関に、115、117、118の命名権はロシアと米国の研究機関に与えられた。

2016年2月号

News: 1377人に贈られた科学賞

300万ドルの巨額の賞金を誇る「基礎物理学ブレイクスルー賞」が、ニュートリノ振動の研究を行った1000人以上の物理学者に授与され、ノーベル賞との方針の違いを印象付けた。

2015年12月号

News: ニュートリノ振動の発見にノーベル物理学賞

ニュートリノの変わり身の謎を解いた2人の物理学者がノーベル物理学賞を受賞した。

2015年11月号

News & Views: 世界最短波長の原子準位X線レーザー

これまでで最も波長の短い原子準位レーザーが、X線自由電子レーザー施設「SACLA」(兵庫県佐用町)を使って開発された。このレーザーは、わずかに異なる光子エネルギーに調節された2つのX線パルスを銅箔に照射するもので、これによって、波長スペクトルの幅が非常に狭いX線レーザー発振が実現した。この成果は、非常に安定したX線レーザーの実現につながる可能性がある。

News: 硫化水素が最高温度で超伝導に

ごくありふれた物質が、これまでで最も高い温度で超伝導状態になることが分かった。最高温度の更新は21年ぶりで、この意外な実験結果に今、追試や理論研究が次々と行われている。

2015年10月号

News: ペンタクォークをLHCで発見

5個のクォークからなる短命で風変わりな粒子「ペンタクォーク」が、大型ハドロン衝突型加速器(LHC)での実験で発見された。ペンタクォークは、かつて日本の研究グループが発見したと報告したものの、その後の実験でその存在が否定されていた。

2015年9月号

News: 脳に注入可能な、超小型の神経活動記録装置

多数のニューロンの活動を一度に記録できる、超小型で生体適合性を有するメッシュ状の電子デバイスが開発された。この装置により哺乳類の脳機能解明が進む可能性がある。

2015年8月号

News Feature: レーザー兵器が現実に

長年SFに欠かすことのできない小道具だったレーザー兵器が、ついに現実の戦場に近づいてきた。それを可能にしたのは光ファイバーだ。

2015年6月号

News Scan: 平らなレンズ

レンズ豆とは無縁の形に進化

News & Views: 液体を満たした穴で流体を分離

膜に細い穴(細孔)を設けてその中に液体を満たし、この穴を圧力の制御によって可逆的に開閉させ、ある圧力で特定の流体だけを通過させるようにすることができた。こうした液体充填型のゲート機構を使えば、混じり合わない流体の混合物を、調節可能な形で分離できる。

2015年5月号

News: 重力波探索は新たな段階に

「重力波検出」という2014年3月の衝撃的な発表は、衛星観測データを踏まえた分析により白紙に戻った。しかし、宇宙の始まりに生じたさざ波の探索競争は一層激しさを増している。

News Feature: 天文光学で生体イメージング

天文学の補償光学技術をヒントに、不透明な物質を透視する手法が最近開発された。非侵襲的でより高分解能な生体イメージングを実現しようと、研究が熱を帯びている。

2015年4月号

Editorial: ラボテクニシャンに感謝を伝えよう

ラボテクニシャン(技術員、技術補佐員)がいなければ研究は成り立たない。それなのに、彼らの貢献は正しく認識されていないことが多い。

2015年3月号

News Feature: 量子コンピューターが現実になる日

量子の奇妙な性質を計算に利用しようとする物理学者たちは、30年に及ぶ奮闘の果てに、ついにゴールが見えるところまでやってきた。

News & Views: 毎秒1000億コマの超高速撮影技術

超高速現象を毎秒1000億フレーム(コマ)の速さで記録できる、新たな画像撮影技術が開発された。1回きりで繰り返さない現象でも捉えることができ、ストロボやフラッシュも必要ない。この技術は、生物医学やセキュリティー技術に応用できる可能性がある。

PR: アインシュタインの思考実験を実現

光や電子の波の性質を保ったまま、それらがたどった経路を知ることができるのではないか、という量子力学黎明(れいめい)期からの疑問を、「二重スリット」に見立てた酸素分子とX 線を使ったエレガントな実験で検証することに成功した。

2015年2月号

News: グラフェンの新たな利用価値:プロトン透過能と防弾性

注目の素材グラフェンに、プロトンを透過する能力と、「弾丸」の衝撃を吸収する能力があることが、新たに明らかになった。

News Scan: ステライルニュートリノ見つからず

中国で進む最新の検出実験は空振り

News & Views: 加速器研究にやってきた最高の波

「プラズマ・アフターバーナー」と呼ばれる、わずか30cm長の小型加速器を使って、従来の巨大な加速器の500倍の効率で電子を加速することができた。この研究結果は、低コストの加速器の開発につながる可能性がある。

2015年1月号

News Scan: 宇宙線をつかまえろ

新型観測装置の準備が進む

News: 重力定数の危機にライバルが結集

危機にある重力定数の「真の値」を見いだす実験を計画するため、計量学者たちが会合を重ねている。

2014年12月号

News: 青色LEDの発明者にノーベル物理学賞

照明に革命を起こした青色LEDは、世界の電力消費量を低減させる発明と評価された。

2014年11月号

News: 被写体に触れていない光で写真を撮る

「量子もつれ」を使って、被写体を照らしていない光でその画像を得ることに成功した。

News in Japan: 物理学賞は青色LEDを開発した3人に

2014年のノーベル物理学賞は、窒化ガリウムによる高輝度青色LED(発光ダイオード)を開発した3人の研究者に贈られることになった。赤﨑勇・名城大学教授、天野浩・名古屋大学教授、中村修二・カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授の各氏だ。

News & Views: 狙いどおりのナノチューブに成長する「種」

1種類の単層カーボンナノチューブ(SWCNT)のみを選択的に合成できる技術が開発された。この方法を利用すれば、あらゆる種類のナノチューブを純粋な形で得られるようになるかもしれない。

2014年10月号

News Feature: 核融合発電に挑むベンチャー企業

今、トカマク型に代わる新方式の核融合炉に熱い視線が注がれている。その研究開発を支えているのはベンチャーキャピタルと人々の夢だ。

2014年8月号

News: 英国フランシス・クリック研究所の挑戦

ロンドンに生物医学研究の新たな拠点が誕生する。この研究所には物理学者や数学者が大勢雇用される予定で、これは、生物学に物理学の専門知識を積極的に活用する動きが 活発化していることの表れだ。

News Feature: 地平線に見えてきた複雑性

コンピューター科学の分野で生まれたある概念が、基礎物理学においても重要な役割を果たし、時空の新しい理解への道を示す可能性がある。

News Scan: ちらりと見えた?暗黒物質

銀河中心からの謎のガンマ線は暗黒物質粒子を示す初の信号かもしれない

2014年6月号

News Scan: 長髪の物理学

自然にカールした長髪の数理モデルは、アニメ制作をさらに高度化

2014年5月号

News: 重力波に関するQ&A

138億年前に宇宙が誕生した直後、宇宙の急激な膨張(インフレーション)に伴って生じた「原始重力波」の痕跡が検出された。この発見は、科学界の画期的な出来事として称賛されているが、重力波の概念は多くの人々にとってなじみが薄いことだろう。重力波について、よくある質問とその答えをお届けする。

News: 宇宙急速膨張の証拠、検出される

宇宙が生まれた直後に急激に膨張(インフレーション)したことを裏付ける重力波の痕跡が、南極での宇宙マイクロ波背景放射の観測で見つかった。

2014年4月号

News: レーザー核融合で投入エネルギーを上回るエネルギーを生成

米国の国立点火施設で行われた実験で、核融合炉の実現に向けて重要で画期的な段階が達成された。

Editorial: フォン・ラウエとディラックの業績

2014年は、結晶学の数々の功績を祝い、再確認するために制定された「世界結晶年」である。

2014年2月号

News: オープンデータ化に向かうLHC

LHCで得られた膨大な量の実験データの管理方法について、研究者たちは頭を悩ませている。データだけでなく、実験に用いたソフトウエアなども保管しなければ、いずれはデータを解読できなくなってしまうからだ。そこで検討されているのが、データの公開だ。

News Feature: とっておき年間画像特集2013

2013年も、さまざまな科学的な探査や解析が進み、我々の宇宙からは次々と驚きや感動がもたらされました。この1年の間に、巨大なものから微細なものまで至るところに科学の目が注がれ、宇宙空間の鮮やかな光景や、分子を互いに結び付ける結合そのものの画像などが捉えられました。この特集では、Nature が選んだ、科学、そして自然の素晴らしさを実感できる画像をお届けします。

2013年12月号

News: ヒッグス機構の提唱者に物理学賞

ヒッグス粒子探しが始まってから半世紀近くが経過し、昨年ようやくそれが発見された。そして今回、2人の理論物理学者にノーベル物理学賞が贈られることになった。

News: 中性子数34は新たな魔法数

東京大学と理化学研究所の研究チームが54Caの生成に成功し、エキゾチック原子核においては、中性子数34が魔法数であることを実験的に証明した。

2013年11月号

News Feature: 時間と空間の起源

現代宇宙論の欠点は、時間と空間がどこから生まれてきたかを説明できていないことだ。この難題を解決しないかぎり、物理学は完成しないと多くの研究者が考えている。

2013年7月号

News: 洋ナシ型原子核が物理学の探求を後押しする

ラジウム224原子核も洋ナシ型をしていることがわかった。既知のラジウム226と合わせて、すでに提案されているいろいろな原子核モデルが検証できるようになった。

2013年5月号

Turning Point: 素粒子への思いが出会いを呼んだ

宇宙の成り立ちを探る素粒子物理学者、村山斉氏。2012年には、「世界で活躍し『日本』を発信する日本人」の1人に選ばれた。思ったとおりの勉強ができずに悩んだこともあるという村山氏のターニングポイントは?

2013年3月号

News: 質量だけが決める原子時計の時間!?

原子の質量に基づいて時間を計る原子時計が製作された。

2012年9月号

News: ヒッグス粒子の発見と今後

ヒッグス粒子がとうとう発見された。しかし、この粒子のスピンの値を確定したり、約125GeVという質量と整合性のある理論を導いたり、解決しなければならない課題は山積みとなっている。

2012年7月号

News: 暗黒世界の「力」を探す素粒子実験

素粒子物理学の新たな地平を求めて、安価な粒子加速器と少ない研究費で、「重い光子」を探る試みが始まった。

2012年2月号

News: ヒッグス粒子を追い詰める

ヒッグス粒子の質量範囲が狭められ、そのシグナルらしきものが検出された。いよいよヒッグス粒子は見つかるのか。

Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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