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科学論文オープンアクセス化に伴うコスト
研究成果のオープンアクセス化という世界的な流れがある。しかし、誰がその費用を負担し、何が適正な費用で、誰に対して何を提供するのか、という点を明確にしなければならない。
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科学者の電子メールに、プライバシーはない
電子メールを含め、研究について文書で議論している科学者は、いつ何時、その内容の公開を求められてもおかしくないことを覚悟すべきだ。
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反GM運動の一部は、地球規模の野蛮な行為
英国Rothamsted社における遺伝子組み換えコムギの試験圃場を、環境保護団体が破壊するという声明を出した。科学的に未解明な問題と向き合わず、すでに結論ありきの破壊行為は、恥ずべき蛮行でしかない。
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名誉毀損の訴えから率直・誠実な意見表明を守る
英国議会で審議される名誉毀損法改革案は、科学者による抗議活動が実を結んだすばらしい成果だ。名誉毀損を盾にして誠実な意見を封殺する行為は、絶対に許されない。
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中国における幹細胞治療の危うさ
Natureの調査で、中国における未承認幹細胞治療の市場規模が明らかになった。誇大な宣伝や非現実的な文句が氾濫し、幹細胞治療の真の将来性が損なわれる懸念がある。
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研究が諸刃の剣であることを、再認識しよう
基礎科学といえども、成果の利用の仕方によっては、有益にも有害にもなりうる。両者のバランスについては率直な議論が必要で、何よりも、議論の口火は科学者自身が切らねばならない。
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科学と政治の関係を直視せよ
科学の実践において、政治に全くの無関心ということはありえない。 今日のような危機の中、科学者は社会が直面する課題に、知的かつ専門的に対応すべきだ。
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実験用霊長類の確保に向けて、立ち上がれ
動物実験反対運動が激化しており、このままでは、最もきちんとした環境と規則に基づいて進められている動物実験が、不可能になってしまう。今こそ科学者は立ち上がるときだ。
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チューリング生誕100周年
今年はアラン・チューリングの生誕100周年にあたる。人類史上最高の知性の1人と見なされる彼の多くの業績を、これを機会に再確認したいと思う。
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インフルエンザウイルス論文は、全文掲載が当然
今後も議論を重ねる必要があるものの、インフルエンザウイルスの研究データを公表することによって得られる利益は、これまで指摘されているリスクを上回る。
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フランスが原子力発電所の安全対策を強化
福島原発事故の影響が残る中、フランスの原子力発電所の安全性に関して、すがすがしいほど率直で前向きな報告書が発表された。
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南極条約に迫りくる脅威
南極を平和と協調の地として維持したいなら、研究者は、科学と南極点のつながりをさらに強固なものとする必要がある。
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針のむしろのジャーナリズムと、科学者の使命
英国では今、レベソン委員会によって、ジャーナリズムに関する綿密な調査が進められている。科学者はこの機会を生かし、意図的報道(agenda-driven journalism, 多くは悪意に基づく報道)に対して反撃すべきだ。
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デンマーク技術委員会を継続せよ
デンマーク新政権は、緊縮財政ゆえに、市民参加型のテクノロジーアセスメントを廃止しようとしているが、それは大きな間違いである。
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エジプトとリビアにおける文化遺産の再興に向けて
エジプトとリビアは歴史的遺産に目を向けて、安定した国家の建設に役立てるべきだ。
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福島第一原発事故:科学者の声を政府に
日本政府に対して独立の立場から助言をする科学の声がないことが、福島第一原発事故に直面して決定的な問題となっている。
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かけがえのない命の証を、神経疾患研究に生かせ
死んでまもない子どもの脳には、自閉症や統合失調症の治療法のカギが隠されている可能性がある。その研究を進めるためには、献体の推進と国際的な脳バンクの整備が必要だ。
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領有権争いを科学に持ち込ませるな
領有権争いの一方的な政治地図を、科学論文の中に紛れ込ませてはならない。研究者は、研究から政治的要素を取り除き、国家間の友好関係を維持するよう配慮すべきだ。
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査読と不正
論文の審査過程に関して Science 誌の外部調査委員会が示した評価、また Nature が昨年試みた公開査読の取り組みの結果から、科学誌のむずかしさが浮き彫りになった。
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日本の新たなスタート
日本に新しい首相と科学顧問が誕生した。科学技術政策を変えるチャンスの到来である。