Research press release

【生態】北米のコウモリの病気の特徴に関するモデル作成

Nature Communications

Ecology: Modelling the characteristics of a disease in North American bats

北米全体におけるコウモリの白い鼻症候群の蔓延について、このコウモリ種の生息分布がまだら状で、北米での冬季が長期化しているために、蔓延が拡大することを報告する論文が、今週、掲載される。この研究結果は、白い鼻症候群の蔓延パターンが、コウモリの生態的形質と符合していることを示唆している。この発見は、白い鼻症候群の管理に関する新たな情報として役立つ可能性がある。

白い鼻症候群は、菌類を原因とする疾患で、大量の早期死亡を引き起こす。この疾患が、米国東部とカナダに生息する北米のヒナコウモリ科のコウモリの間で蔓延した。今回、S Maherたちは、白い鼻症候群の郡スケールでの感染歴に関するデータのモデルを作成して、この疾患の蔓延の機構とこの機構がコウモリの生態によってどのような影響を受けるのかについて明らかにした。Maherたちのシミュレーションでは、2105~2106年の冬までに米国の大陸部の洞窟のある郡の大部分において白い鼻症候群が急速に蔓延することが予測されている。

The spread of White-nose syndrome in bats across North America is increased by the species’ patchy habitat distribution as well as longer winters in the region, finds a study published in Nature Communications this week. This suggests that the spreading pattern of the disease matches the ecological traits of the bats - a discovery that could help inform the management of the disease.

White-nose syndrome, a condition in caused by a fungus which leads to large number of premature deaths, has spread in North American Vespertilionid bats throughout eastern United States and Canada. Sean Maher and colleagues modelled data on the county-scale infection history of the disease to determine the mechanism of spreading and how this is affected by bat ecology. Their simulations predict a rapid spread of the disease to most counties with caves in the contiguous United States by winter 2105-2106.

doi: 10.1038/ncomms2301

「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。

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