Research press release

ペルム紀における海洋生物多様性の減少

Nature Communications

Marine biodiversity loss in the Permian

生物多様性は、いくつかの危機に直面した後、最終的にはペルム紀末期に起こった有名な大惨事により、全球規模で海洋生物種の約90%が死滅した。今週、Nature Communicationsに掲載される論文では、この大惨事に先立って酸素含有量の少ない水塊が表層に移動し、ペルム紀後期に海洋生物が死滅した、という見方が示されている。この考え方は、最終的な絶滅に至るまでに海洋環境が長期にわたって悪化していたことを示唆している。

今回Shenらは、中国南部で出土した堆積岩から硫黄同位体比シグナルが検出されたことを報告している。低酸素高硫黄の水塊は、通常は、深海に分布しているが、Shenらの報告は、この水塊が表層付近に流入したことを示唆している。この水塊によって、海洋生物や生物擾乱を引き起こす生物が減少し、著しい生物多様性の減少が起こったと考えられる。

Biodiversity suffered several crises leading up to the final famous catastrophe that killed nearly 90% of the marine species on a global scale at the end of the Permian. Earlier episodes of water with a decreased oxygen content shoaling towards the surface may have killed marine organisms during the Late Permian reports a paper in Nature Communications this week. This suggests that the ocean environments experienced a long period of deterioration before the final extinction.

Shen and colleagues report on a sulphur isotope signal from sedimentary rocks in South China which suggests the incursion of usually deep low oxygen, high sulphur water near the surface. This water would have resulted in the loss of marine and bioturbating organisms causing significant biodiversity loss.

doi: 10.1038/ncomms1217

「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。

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