Research press release

培養B細胞の増殖

Nature Communications

Propagation of B cells in culture

培養状態でナイーブB細胞の増殖を誘導し、胚中心B細胞に似た表現型の細胞を生成できることが明らかになった。この方法を用いることによって、B細胞をin vitroで増殖させて、胚中心B細胞の分化研究の促進につなげることが期待されている。詳細を報告する論文が、今週、Nature Communicationsに掲載される。 今回、東京理科大学の北村大介たちは、インターロイキンの存在下でマウスのB細胞をフィーダー細胞上で培養する実験を行い、この方法によって増殖細胞の数が6日後に180倍に増えることを明らかにした。そして北村たちが、この細胞をマウスに移植したところ、記憶B細胞様細胞に分化し、抗体産生能も備えていた。また、B細胞は、別のインターロイキンであるIL-21の存在下でも培養でき、寿命の長い形質細胞に似た細胞が生成された。 この方法を用いれば、培養B細胞の運命を操作でき、B細胞の分化に関するいっそう詳細な研究もできるようになるかもしれない。

Naive B cells can be induced to proliferate in culture and can produce cells with a phenotype similar to germinal centre B cells. The findings, published in Nature Communications, suggest that this method can be used to propagate B cells in vitro facilitating the study of germinal centre B cell differentiation.

Daisuke Kitamura and colleagues culture B cells from mice on feeder cells in the presence of interleukin and show that this enhances the number of proliferating cells 180-fold after 6 days. The cells could also be transferred into mice and differentiate into memory B cell-like cells and can produce antibodies. Alternatively the cells can be cultured with another interleukin, IL-21, and to generate cells that are similar to long lived plasma cells.

This method allows the manipulation of the fate of B cells in culture and may permit the more in depth study of the differentiation of these cells.

doi: 10.1038/ncomms1475

「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。

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