Research press release

実験室での精子細胞の作製

Nature Communications

Production of sperm cells in the laboratory

実験室内でマウスの精原幹細胞を精子に分化させ、顕微鏡受精によって、健康な仔を誕生させられることが明らかになった。今回の知見は、このマウス系を利用することで、実験室内での精子の発生を研究できることを示唆している。詳細は、Nature Communicationsで発表される。 これまでの研究では、実験室内で精原幹細胞を増殖させることは可能だが、生体内でなければ精子に分化させることはできないとされていた。今回、横浜市立大学の小川毅彦たちは、この研究を一歩進めて、実験室内での精子の発生を実現するための培養条件を明らかにした。そして、小川たちは、このマウスの精子を用いて、実験室内で卵の受精を行い、受精卵から生存能力のある仔を誕生させることに成功した。 この新知見により、実験室内での精子形成に関する詳細な研究が可能になると考えられている。

Mouse spermatogonial stem cells can be differentiated into sperm in the laboratory and produce healthy offspring after micro-insemination. Published in Nature Communications this week these findings suggest that this mouse system can be used to investigate the development of sperm in the laboratory.

Previous work has demonstrated that spermatogonial stem cells can be propagated in the laboratory but these only differentiate to sperm within organisms. Now, Takehiro Ogawa and colleagues have extended this work to identify culture conditions that allow the generation of the sperm in the laboratory. These mouse sperm were used to fertilise eggs in the laboratory and viable offspring could be produced from the fertilized eggs.

These findings will permit the detailed investigation of spermatogenesis in the laboratory.

doi: 10.1038/ncomms1478

「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。

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