Research press release

大気中でレーザーが水凝縮を誘起するメカニズム

Nature Communications

Laser-induced condensation of water in air

レーザーによって水滴形成が誘起されるメカニズムとされる1つの考え方が報告される。この方法は、大気中での水凝縮を引き起こす新たな方法の開発をめざす従来からの研究をもとにして得られたもので、大気中でのレーザーの応用、例えば、大気の遠隔探測や雨の制御につながるかもしれない。

大気中に微小粒子を散布して、水滴が成長し始めるようにするというのが、雲の種まきの方法として長く行われている。大気中で強いレーザービームを照射すると、空気がイオン化されるので、レーザービームは大気中の水分の凝縮を助ける役割を果たすことが予測されていた。今回、J Kasparian たちは、スイス・ジュネーブのローヌ川上空で、さまざまな大気条件におけるレーザー誘起の水凝縮を測定した。その結果、湿度が70%を超えると、レーザーによってマイクロメートルサイズの水滴の成長が起こることが判明した。

The possible mechanism behind laser-induced water droplet formation is reported in Nature Communications this week. This technique builds on previous work to provide an alternative scheme to trigger condensation in the atmosphere and could allow for applications of lasers in the atmosphere, including remote sounding or laser-based control of rain.

Long-standing schemes to seed clouds involve dispersing small particles in the air to initiate the growth of water droplets. Intense laser beams ionise air and are thus expected to play a role in assisting condensation. Jerome Kasparian and colleagues perform measurements on laser-induced condensation over the Rhone River in Geneva under different atmospheric conditions. They find that the laser triggers the growth of micrometer-sized water droplets when humidity exceeds 70%.

doi: 10.1038/ncomms1462

「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。

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