Research press release

シアン化物による防御機構は植物と昆虫でそれぞれ独自に進化した

Nature Communications

Cyanide defence mechanism evolves independently in plants and insects

植物と昆虫が、それぞれ独自に進化して、シアン化物を防御機構に用いるようになったことがわかった。シアン化物を産生して草食動物や捕食動物を撃退することは、植物と昆虫に見られるが、同じ防御方法を使うようになった過程は、明らかになっていなかった。

今回、N B Jensenらは、ムツモンベニモンマダラ(Zygaena filipendulae)の幼生におけるシアン化物の産生について調べた。この幼生は、餌とする食用植物からシアン化物を集めることができるが、今回の研究では、この幼生が植物と同じようにシアン化グルコシドを産生するために必要な遺伝子がたった3個であることが判明した。そして、Jensenらは、植物と昆虫が、過去4億2000万年の間に独自に進化して、捕食動物に対する防御としてシアン化物を産生するために必要な同じ酵素を産生できるようになった、と結論づけている。

Plants and insects evolved independently to use cyanide as a defence mechanism reports a study in Nature Communications this week. The production of cyanide ― to fight off herbivores and predators ― is found in plants and insects, but how they both came to use this same defence technique has not been clear.

Niels Bjerg Jensen and colleagues study cyanide production in the Burnet moth (Zygaena filipendulae) larvae. Although the larvae can collect cyanide from the plant food they eat, the research shows that only three genes are needed by the larvae to produce cyanide glucosides the same way as plants. The authors therefore conclude that, over the past 420 million years, plants and insects have separately evolved to produce the same enzymes necessary for cyanide production in their defence against predators.

doi: 10.1038/ncomms1271

「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。

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