Research press release

人間は地球の磁場を感じるのか

Nature Communications

Can humans sense the Earth’s magnetism?

ヒトの網膜で発現するタンパク質をショウジョウバエに移植したところ、そのショウジョウバエが磁場を感じるようになった。この新知見は、ヒトタンパク質「クリプトクロム2」が磁気センサーとして機能できることを示しており、ヒトが地球の磁場を感じることができるのかどうかという研究にとって新たな可能性を生み出すものかもしれない。この研究成果は、今週、Nature Communicationsで発表される。 ショウジョウバエの「クリプトクロム」タンパク質は、磁気センサーとして機能できることがこれまでに明らかになっている。今回、S Reppertらは、ショウジョウバエの行動解析を行い、ヒトのクリプトクロム2によって、クリプトクロムを本来的にもたないショウジョウバエの磁気受容が改変されることを明らかにした。 この新知見は、ヒトの視覚機能が磁場の影響を受けるのかどうかを調べる研究に道を開くものかもしれない。

A protein expressed in the human retina can sense magnetic fields when implanted into Drosophila reports a study published in Nature Communications this week. These findings demonstrate that the human protein cryptochrome 2 has the ability to function as a magnetosensor and may open future avenues of research into whether humans can sense the Earth’s magnetic field.

It has previously been shown that the Drosophila cryptochrome protein could function as a magnetosensor. Using a behavioural fly assay, Steven Reppert and colleagues now show that the human cryptochrome 2 protein can correct magentoreception in flies which lack their native cryptochrome protein. These findings may path the way for further investigation into whether visual function in humans is affected by magnetic fields.

doi: 10.1038/ncomms1364

「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。

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