Research press release


Nature Climate Change

Plant stimulus and constraint

二酸化炭素の肥沃化効果とは、大気中の二酸化炭素濃度の上昇によって植物の成長が促進されることだが、この肥沃化効果が、窒素の利用可能量によって制約される場合のあることが、長期的な実験的研究で明らかになった。この研究結果を報告する論文が、今週、Nature Climate Change(オンライン版)に掲載される。

植物の成長が促進され、その結果として炭素が大気から除去されれば、将来的な気候変動の速度を鈍化させる作用となる可能性がある。しかし、この作用が、他の制限要因が存在していても持続するのかどうかについては明確になっていない。今回、Peter ReichとSarah Hobbieは、そのような相互作用を地球系モデルに組み込むことが、二酸化炭素肥沃化効果とその全球炭素循環に対する影響の予測精度を高めるうえで必要となる可能性が高いと指摘している。

Nitrogen availability can constrain the carbon dioxide fertilization effect - stimulation of plant growth by increased atmospheric carbon dioxide concentrations - according to a long-term experimental study published online this week in Nature Climate Change.

Stimulation of plant growth and the resultant removal of carbon from the atmosphere could act to damp the future rate of climate change, but the persistence of this effect in the face of other limiting factors remains uncertain. Peter Reich and Sarah Hobbie indicate that incorporation of such interactions into Earth system models are likely to be necessary to improve prediction of CO2 fertilization effects and their impacts on the global carbon cycle.

doi: 10.1038/nclimate1694

「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。

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