Nature ハイライト

ナノスケール材料:ねじれたファンデルワールスナノワイヤー

Nature 570, 7761

グラフェンなどの二次元材料を組み合わせると、比較的弱いファンデルワールス相互作用で結合したヘテロ構造を形成できる。層間に小さな不整合(層間ねじれ)を導入することによって、ねじれ二層グラフェンにおける超伝導など、さまざまな意外な特性が現れることが示されている。しかし、そうした小さなねじれ角を制御して操作することは困難である。今回2つの研究グループが、合成時に調節可能な層間ねじれが自然に発達していく、硫化ゲルマニウム半導体の層状結晶でできたファンデルワールスナノワイヤーを実証している。こうした手法は、ねじれ角の定まったファンデルワールス構造のスケーラブルな作製への道を開く可能性がある。

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