Nature ハイライト

神経幹細胞:微小管を介した神経発生の調節

Nature 567, 7746

脳発生において、脳サイズの拡大は脳室下帯の体積増加と相関する。M Götzたちは今回、こうした脳室下帯の拡大が、間期に微小管形成中心の一部として母中心小体に局在するタンパク質AKNAの活性に依存することを見いだしている。ANKAは、微小管の核形成と伸長を促進するのに必要かつ十分であり、結果として脳室帯からのニューロン前駆細胞の離脱が誘導され、それらの細胞は脳室下帯に定着する。基底膜からの離脱や分離におけるAKNAの役割は、マウス細胞から非ヒト霊長類細胞、ヒト細胞に至る複数の種で、また複数の組織において保存されている。

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