Nature ハイライト

物性物理学:ねじれた二次元半導体ヘテロ構造における混成励起子

Nature 567, 7746

ねじれた2層グラフェンにおけるモット絶縁相と超伝導相の発見は、最近の物性物理学における主要な発見の1つである。これは、二次元(2D)材料をねじって垂直に積層したり、格子定数差がある2D材料を垂直に積層したりしてできるモアレ超格子から現れる新しい特性の一例である。今回A Tartakovskiiたちは、別のねじれた2層系、すなわち2D半導体MoSe2/WS2ヘテロ構造のオプトエレクトロニクス特性を調べ、層内励起子と層間励起子の混成によるモアレ超格子効果の増強について報告している。著者たちは、励起子のフォトルミネッセンスピークのシフトから明らかなように、ねじれ角によって混成の強さを連続的に調節できることを実証している。今回の知見は、バンド構造設計の代替法を実証するものであり、2Dモアレ光学探究の第一歩となる。

2019年3月7日号の Nature ハイライト

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