Nature ハイライト

がん:脂肪酸代謝の新しい経路

Nature 566, 7744

脂肪酸の不飽和化は膜の合成などに重要であり、従って細胞の増殖に欠かせない。脂肪酸の不飽和化に重要な酵素は、ステアロイルCoAデサチュラーゼ(SCD)である。S Fendtたちは今回、カノニカルなSCD経路の必要性を回避できる、もう1つ別の経路が存在することを明らかにしている。この経路は脂肪酸デサチュラーゼ(FADS2)を必要とし、パルミチン酸からサピエン酸という特殊な脂肪酸を生成する。サピエン酸は膜に取り込まれるので、がん細胞で細胞膜生合成の維持に使われることが分かった。in vivoでは、SCDを欠くがん細胞でFADS2を阻害すると、腫瘍の増殖が抑制された。

2019年2月21日号の Nature ハイライト

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