Nature ハイライト

医学研究: 広範囲中和抗体でHIVリザーバーに挑む

Nature 563, 7731

HIVを認識する広範囲中和抗体は、未治療のサルや抗ウイルス薬治療を中断しているヒト患者において、ウイルスレベルを低下させることが示されている。D Barouchたちは今回、抗ウイルス薬によってウイルス完全抑制下にあるアカゲザルにおいて、広範囲中和抗体がその個体内で存続するHIV-1リザーバーを標的とできるかどうかを調べた。その結果、薬剤治療をしている動物に、広範囲中和抗体と自然免疫系の刺激因子(TLR7アゴニスト)とを組み合わせて投与すると、薬剤中断後のウイルスリバウンドが抑制されることが明らかになった。この研究の注意すべき点は、サルはウイルス感染直後に最初の薬物治療を開始したため、そのリザーバーが小さいかもしれないことである。とはいうものの、この研究は、原理的には広範囲中和抗体がHIVリザーバーとの闘いにおいて有用なツールである可能性を示している。

Article p.360
doi: 10.1038/s41586-018-0600-6 | 日本語要約 | Full Text | PDF
News & Views p.333
doi: 10.1038/d41586-018-06818-y | 日本語要約 | Full Text | PDF

2018年11月15日号の Nature ハイライト

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