Nature ハイライト

Cover Story:アホロートルのゲノム:サンショウウオの塩基配列が発生と再生に光を当てる

Nature 554, 7690

飼育下のメキシコサンショウウオ(アホロートル)。アホロートルは肢や器官を再生できることから、再生研究の貴重なモデル生物となっている。
飼育下のメキシコサンショウウオ(アホロートル)。アホロートルは肢や器官を再生できることから、再生研究の貴重なモデル生物となっている。 | 拡大する

Credit: IMP Vienna, media@imp.ac.at

今回E TanakaとE Myersたちは、発生、再生、進化の研究のモデル動物であるメキシコサンショウウオ(Ambystoma mexicanum;別名アホロートル)のゲノムについて報告している。彼らは、ロングリード塩基配列解読、光学マッピング、MARVELと呼ばれる新しいコンピューターアルゴリズムを組み合わせて用いることで、多くの長い反復領域を特徴とするこの巨大で複雑なゲノムの塩基配列解読とアセンブリーという課題を克服した。著者たちは、このゲノムには約2万3000のタンパク質コード遺伝子が含まれていると見積もっており、多くの動物の発生に不可欠なPax3遺伝子が存在しないことに注目している。関連遺伝子Pax7の遺伝子編集によって、Pax3の不在で欠いたいくつかの機能をPax7が担うことが明らかになった。今回得られたゲノムアセンブリーによって、進化、発生、再生を調べる新たな機会が得られるはずである。

2018年2月1日号の Nature ハイライト

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