Nature ハイライト 進化:鳥類はいつまでも若々しい? 2012年7月12日 Nature 487, 7406 鳥類をほかの動物から大きく異なるものにしているのは、頭蓋によるところが大きい。鳥類の頭蓋は特殊化し、飛行と視覚とを協調させるのに必要な視覚・神経筋系と、きわめて適応性の高いくちばしが備わっている。今回、鳥類と絶滅した獣脚類恐竜とで頭蓋の形態を比較した結果、鳥類の頭蓋の特徴的構造は、主に幼形進化(成体になっても幼若体の特徴が残ること)によって進化したことが示唆された。突出した眼、大型の脳、および短い顔を有する原始的なステム群鳥類は、獣脚類恐竜系統の非鳥類分枝である主竜類(現生ワニ目など)の胚および幼若体と姿が似ている。 2012年7月12日号の Nature ハイライト 脳:うつ病の症状は分割・統治が可能? 遺伝:臨床に使えるゲノム塩基配列解読法 生化学:DNA修復反応を詳細に調べる 宇宙:暗黒物質に光を当てる 工学:流砂の謎 材料:賢い柔軟材料 進化:鳥類はいつまでも若々しい? 生態:相利共生ネットワークで重要となる数は? 神経:霊長類の神経回路に手が届く 目次へ戻る