Nature ハイライト

腫瘍生物学:ウイルスの呼吸器感染は眠っていた肺転移腫瘍を揺り起こす

Nature 645, 8080

マウス肺でインフルエンザウイルス感染によって覚醒・増殖する乳がんの肺転移巣のイメージ画像。がん細胞は緑色、増殖マーカーはピンク色で示されている。
マウス肺でインフルエンザウイルス感染によって覚醒・増殖する乳がんの肺転移巣のイメージ画像。がん細胞は緑色、増殖マーカーはピンク色で示されている。 | 拡大する

Michael DeGregori

今回、乳がんのマウスモデルにおいて、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス(SARS-CoV-2)などによる呼吸器感染は、休眠しているがん細胞を覚醒させて、肺転移巣の増殖を増加させることが報告された。2つの大規模なヒトコホートからの疫学的データは、乳がん患者でも同様の関係があることを支持している。

2025年9月11日号の Nature ハイライト

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