Nature ハイライト

細胞:OTUB1とDNA損傷応答

Nature 483, 7391

タンパク質のユビキチンによる修飾は、さまざまな細胞過程で重要な役割を果たしている。ユビキチン化は可逆的な反応で、脱ユビキチン酵素(DUB)がタンパク質基質からユビキチンを取り除く。OTUB1はユビキチンの結合を阻害する非標準的DUBで、DNA損傷経路で重要な働きをする。C Wolbergerたちは、E2ユビキチン結合酵素と複合体を形成したOTUB1の構造解析を行った。それによって、OTUB1のユビキチン鎖合成阻害作用が、アロステリックフィードバック機構によって調節されていることが明らかになった。このフィードバック機構では、遊離のユビキチンやK63連結型ユビキチン鎖がOTUB1に結合すると、OTUB1が抑制因子に変換される。

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