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微小共振器カー周波数コムによるコヒーレントテラビット通信

Nature Photonics 8, 5 doi: 10.1038/nphoton.2014.57

光周波数コムには、テラビット通信を革新する可能性がある。非線形微小共振器におけるカーコムの発生は、特に有望であり、数十ギガヘルツの線間隔が可能になる。しかし、そうしたコムは、強い位相雑音を示すことがよくあり、この雑音によって、これまで高速データ伝送は不可能になっていた。今回我々は、ポンプ条件を系統的に調節して位相雑音を小さくすれば、コムのスペクトル純度に厳しい必要条件を課す先進的な変調フォーマットで、コヒーレントなデータ伝送が可能となることを実証している。最初の実験では、直交位相シフトキーイングと16状態直交振幅変調を使って、カーコムに392 Gbit s-1のデータストリームを符号化した。二番目の実験では、コムのフィードバック安定化と最長300 kmにわたる1.44 Tbit s-1のデータストリームの伝送を実証した。こうした結果は、カーコムがコヒーレント通信の極めて厳しい必要条件を満たし、従って、チップスケールのテラビット毎秒のトランシーバーに向けた興味深い経路が得られることを示している。

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