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自己参照型マイクロコムによる位相コヒーレントなマイクロ波–光リンク

Nature Photonics 10, 8 doi: 10.1038/nphoton.2016.105

モード同期レーザー周波数コムによって、光波の周波数の精密測定が一般的になった。光周波数コムの大成功にもかかわらず、現在の光周波数コム装置は、今のところまだ大きくて高価な実験装置である。集積フォトニックマイクロ共振器は、実験室外向けのコム発生器用として有望な候補であり、価格を下げ、消費電力やサイズを小さくできる可能性がある。そうした進歩は、分光学や微量ガス検知から天文学、通信、原子計時までさまざまな分野に大きな影響を及ぼす。しかし、ここ数年の著しい進展にもかかわらず、マイクロ共振器周波数コム(「マイクロコム」)には、直接f-2f自己参照という主要機能がなく、各コムラインの絶対周波数を精密に決定できなかった。今回我々は、この欠けていた機能を、オクターブにわたるスペクトルまでコヒーレントに広がった後、原子時計に対して完全に位相安定化する16.4 GHzマイクロコムを用いて実現している。我々は、位相コヒーレントなコム制御を示し、低ノイズ動作を実証している。

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