Research Briefing

アルコール使用障害の遺伝子治療

Nature Medicine 29, 8 doi: 10.1038/s41591-023-02470-w

遺伝子治療を行って、アカゲザルの脳の腹側被蓋野でGDNF(グリア細胞由来神経栄養因子)発現を誘発した。これによって慢性のアルコール摂取に伴うドーパミン機能低下状態が改善され、アルコール摂取が1日当たり2杯以下に減ったが、他の摂食行動は従来通りで変化しなかった。これらの知見は、他の病気でのGDNF遺伝子治療についての現在進行中の我々の臨床試験の結果と共に、今後この遺伝子治療法をアルコール使用障害患者に適用する根拠となるだろう。

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