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がん:HLA-A*02+患者でのMAGE-A4+固形がんに対する自家T細胞療法 ─ 第1相試験

Nature Medicine 29, 1 doi: 10.1038/s41591-022-02128-z

親和性を最適化したT細胞受容体は、養子T細胞療法の有効性を高めることができる。afamitresgene autoleucel(afami-cel)は、複数の固形腫瘍でさまざまなレベルで発現するがん/精巣抗原である黒色腫関連抗原A4(MAGE-A4)を標的とする、ヒト白血球抗原拘束性の自家T細胞療法である。本論文では、MAGE-A4を発現する再発性/難治性転移性固形腫瘍(滑膜肉腫〔SS〕、卵巣がん、頭頸部がんを含む)の患者で行われた多施設・用量漸増・第1相試験(NCT03132922)について報告する。主要評価項目は安全性であり、有効性についての副次評価項目には全奏効率(ORR)と奏効期間が含まれていた。全ての患者(N = 38、腫瘍は9タイプ)がグレード3以上の血液毒性を経験し、患者の55%(90%がグレード2以下)でサイトカイン放出症候群が起こった。ORR(全ての部分奏効)は24%(9/38)であり、SSでは7/16(44%)、他の全てのがんでは2/22(9%)であった。奏効期間の中央値は、全がんでは25.6週(95%信頼区間〔CI〕:12.286、未到達)、SSでは28.1 週(95%CI:12.286、未到達)であった。探索的解析によって、afami-celは腫瘍に浸潤し、インターフェロンγが駆動する作用機構を示し、適応免疫応答を引き起こすことが分かった。さらに、afami-celは許容できるベネフィット・リスクプロファイルを持ち、特に転移性SS患者で、早期に出現しかつ持続的な奏効を示す。試験の規模が小さいため導き出せる結論は限られているが、これらの結果はより大規模な研究でのさらなる試験実施の根拠となるものだ。

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