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がん治療:小児急性リンパ球性白血病の各遺伝子サブタイプにわたる薬剤感受性分類と治療反応への影響

Nature Medicine 29, 1 doi: 10.1038/s41591-022-02112-7

小児急性リンパ性白血病(ALL)に対する現在の化学療法は、臨床像、白血病遺伝子解析、微小残存病変(MRD)に基づいた予後リスクに応じて行われているが、これらの予後変数における薬理学的解析の寄与については明らかでない。我々は、続けて行われた3つの臨床試験で新規ALLと診断された小児805人から採取された試料を解析し、白血病遺伝子解析によって分類された23の遺伝子サブタイプについて、18の治療薬に対する患者由来の白血病細胞のex vivoでの感受性を調べた。薬剤応答には大きなばらつきがあり、予後良好なALLサブタイプではL-アスパラギナーゼとグルココルチコイドに対して最も感受性が見られた。これらの2つの薬剤に対する白血病感受性はMRDと強く関連していたが、白血病タイプにより異なるパターンを示し、B細胞ALLでのみ見られた。我々は、ALLの薬剤感受性分類(pharmacotype)に基づいて6つの患者群を明らかにし、これらはMRDを解析に加えて調整した後でも無事象生存率と関連していた。薬剤感受性分類により、標的薬に感受性のある予後不良なT細胞ALLサブセットが見つかり、別の治療方針の使用が示された。我々の研究は、ALLの不均一な薬剤感受性を包括的に説明するものであり、この最も多く見られる小児がんに対するさらに個別化された治療の機会を示している。

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